2021年4月8日(木)当会会員の藤村行一氏が、ヴー・ホン・ナム ベトナム特命全権大使より感謝状を授与された。
ベトナム人の「駆け込み寺」大恩寺(本庄市/住職ティック・タム・チー氏)は、コロナ禍の救済者増加で費用が嵩み運営に苦慮していた。きっかけは、藤村氏が、昨年11月に行われた当会の設立記念式典で隣り合わせた人より出稼ぎに来たベトナム人の窮状と大恩寺のことを聞き、自分に何かできないかと考えたことに始まる。ご自身がフードバンクで培った人脈と知見を活かして、10日後には、融通可能な5トンのアルファ米を、スピード調達するにいたる(最終的には年度内に25トンの支援物資を仲介、もしくは自身で搬送)。
藤村氏は昌玲寺の住職を務めるかたわら、2017年3月に「フードバンクいたばし」を立上げ、地域にあるべきお寺の在り方として社会貢献活動に取組んできた。「人として今できることを、自然体でやっているだけ。(住職という立場での)ノブレスオブリージュの実践でしょうか。自分だって、いつ救済される側になるかわからない」と淡々と話す様子に気負いはない。今年4月からは、板橋区内の団体と連携して、積極的に食料の頒布会・暮らしの相談窓口を開催。
「もったいない・おせっかい・おすそわけを淡々と実行しているだけ」という言葉には現場で汗を流してきた重みがある。SDGsのフードロスをなくし、貧困・飢餓をゼロにという目標(SDGs1・2・12)に、大きく貢献している活動といえる。